学部・大学院・別科

スポーツ健康福祉学科

[ソーシャルワークコース/スポーツ科学コース/救急救命コース/鍼灸健康コース]

コース紹介

救急救命コース

救急救命コース(2024年度開設)

専門性を探求し続ける能力や地域社会に貢献できる救急救命士をめざします。

スポーツ科学コース

スポーツ科学コース(旧スポーツ健康福祉コース)

スポーツを基軸に健康福祉を学び、人々の身体とこころの健康を支援する社会福祉士、アスレティックトレーナー、保健体育教員などをめざします。

鍼灸健康コース

鍼灸健康コース(旧鍼灸健康福祉コース)

疾病や運動器障害などの治療をはじめ、幅広い領域で活躍する鍼灸師を めざし、東洋医学やスポーツ科学と共に、健康福祉の分野も学修します。

ソーシャルワークコース

ソーシャルワークコース(旧社会福祉コース)

社会福祉に関する知識と技術を活かし、福祉、医療、行政、教育などの領域で人々を支える社会福祉士や精神保健福祉士、などをめざして学びます。

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3つのポリシー

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卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

スポーツ健康福祉学科(以下、「本学科」)では、本学の課程を修め、124単位の単位修得と必修等の条件を充たし、福祉専門職、スポーツ・健康運動指導者、はり師きゆう師、救急救命士としての基礎学力に加え、人々の生活の質の向上に資する専門知識・技能・態度を修得し、社会に有為な人材として、下記の力を身につけた人に対して学位を授与します。

1.相手を慮り責任を持って行動できる力

福祉専門職、スポーツ・健康運動指導者、はり師きゆう師、救急救命士として、対象者がもつ背景や属性、価値観等の多様性を理解し、相手の立場を尊重することができ、地域や多職種との連携・協働を行うことができる。

2.社会や他者に能動的に貢献しようとする姿勢

福祉専門職、スポーツ・健康運動指導者、はり師きゆう師、救急救命士として、地域社会の動向をふまえ、福祉、スポーツ・健康運動および医療の現場において必要とされる実践力を身につけ、社会や他者のために自ら積極的に責任ある行動をとることができる。

3.専門的知識・技能の活用力

福祉専門職、スポーツ・健康運動指導者、はり師きゆう師、救急救命士として、各領域で必要とされる福祉・健康・運動・医療分野の体系的・相互関連的知識の学修成果を、状況に応じて総合的に活用することができる。

4.問題発見・解決力

福祉専門職、スポーツ・健康運動指導者、はり師きゆう師、救急救命士として、福祉、スポーツ・健康運動および医療の現場の諸課題についての問題を発見・理解し、問題解決に必要な論理的・実践的知識および資源を活用することで、問題解決のための実践的方法を選択・実行することができる。

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教育課程編成の方針(カリキュラム・ポリシー)

本学科は、建学の理念および卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げた目標を達成するために、次のような教育内容と方法を取り入れた授業を実施し、教育評価を行います。

1.教育内容
  • 共通基礎科目を通して、社会人として基礎的な知識を身につけ、さまざまな場面において必要とされる思考力、洞察力、判断力を養成します。また、支援対象者や協働する多機関、多職種等とスムーズにコミュニケーションを図り、適切な支援に結びつけるための基礎知識を学びます。
  • 社会福祉系専門科目および精神保健福祉専門科目を通して、福祉社会を担う者として、豊かな人間性と倫理観を身につけ、対人援助者としての使命感、責任感の育成を図ります。地域社会や支援対象者に対して、社会福祉の知識、技術を駆使して、課題の発見から解決方法を導き出していく実践力を身につけます。スペシフィック領域には、スクールソーシャルワークおよび医療ソーシャルワークに関する専門知識、技術について学びを深める科目を設定しています。
  • スポーツ健康専門科目を通して、身心の健康の維持・増進を図り、すべての人々の生活の質の向上に役立てるために必要なスポーツ・健康運動に関する専門知識を修得し、実践力を養成します。
  • 鍼灸健康専門科目を通して、東西両医学からみた人体構造・機能の生理的・病理的状態に関する知識、ならびにそれらを基盤とした臨床医学の知識を修得します。実習を通して的確かつ安全な鍼灸治療技術を学び、人々の健康維持増進に貢献できる臨床態度および能力を獲得します。
  • 救急救命専門科目を通して、基礎医学や救急医学に関する専門知識を修得します。学内および救急医療施設での実習を通して、救急医療の現状や課題を理解し、一刻を争う救急救命の現場で要求される、適切な判断や迅速な行動等の実践的なスキルを修得します。また、現場で必要となる医師や看護師との連携および患者や家族への対応についても学修します。
  • 学科共通専門科目を通して、介護職としての基礎知識や技能を修得します。また、住環境科目や教育・レクリエーション科目等の社会福祉周辺領域の知識や技術も修得します。さらに、福祉の学びの上に保育士、教職、公務員を目指したキャリアデザインを支援する科目も設定しています。
  • 総合科目を通して、社会福祉、スポーツ・健康運動、鍼灸治療、救急救命分野の進歩と改善に資するために、研究を遂行する意欲と問題発見・解決力を獲得します。
2.教育方法
  • 専門領域の実習科目では、主体的な学びの力を高めるために、アクティブラーニングを取り入れた教育方法を実施します。
  • 専門教育科目においては、教室外学修の課題を課し、適宜形成的評価のためのフィードバックを行います。
  • 社会福祉士、精神保健福祉士、はり師きゆう師、救急救命士、健康運動指導士等の国家資格や認定資格に必要な専門的知識の修得状況を、確認テストの実施によって継続的にモニタリングします。また、学科教員による国家試験・認定試験対策のための時間を開設し、段階を追ったプログラムを実施します。
  • 資格免許取得のための実習では、事前教育を行い実習への動機づけを図ります。実習中は定期的に巡回指導を実施し、個別の指導を徹底します。事後教育では、実習の振り返りとともに報告会を開催し、実習の成果を公表します。
  • チューター教員との面談を適宜に設け、自己の学修成果と学生生活について「ふりかえり」を行います。
3.教育評価
  • 期末には、各科目の修得度を確認するために、シラバスに記載の評価方法に沿って合否を判定します。
  • 資格免許取得に必要な演習・実習の履修にあたっては、所定の科目の単位修得および基準とするGPAを充たしていること求めます。
  • 2年生時のGPAおよび2年次までの修得単位数に基準を設け、専門ゼミ、卒業研究を履修する基礎レベルが修得できていることを求めます。
  • 4年間の学修成果の評価は卒業研究(必修)によって行い、複数教員によって評価ルーブリックを活用し総括的評価を行います。

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入学者受入の方針(アドミッション・ポリシー)

本学科は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に定める教育を受けるために必要な、次に掲げる知識・技能や能力、目的意識・意欲を備えた人を求めます。

1.求める学生像
  • 「皆で生きていく」という共生の意識を持っている人
  • 人とふれあうことが好きで、相手の立場に立って物事を考え、行動できる人
  • 福祉、スポーツ・健康、東洋医学、救急医療に興味を持ち、新たな領域に挑戦する意欲と勇気を持っている人
2.入学までに修得すべき学力・能力
  • 高等学校の教育課程を幅広く修得している。特に、社会福祉、スポーツ・健康運動指導、医療の専門的な知識・技能を学修する基盤となる国語力(考える力、感じる力、想像する力、表す力)を身につけている。
  • 社会福祉、スポーツ・健康運動指導、医療に関する諸課題について、知識や情報をもとにして、筋道を立てて考え、その結果を文章および口頭で説明することができる。
  • 社会福祉、スポーツ・健康運動指導、医療を通して人びとの幸せを創り出すためには、ヒトの身体や疾病についての知識が必要となる。それらを学修する基盤となる人体に関する基礎知識を学んでおくことが望ましい。
  • 課外活動・ボランティア活動等の経験があり、他の人達と協働して活動や学習をすることに進んで参加できる。また、グループワークなどで、他の人と協力しながら、課題をやり遂げることができる。

取得できる主な資格の内容と活躍の場

救急救命コース

スポーツ科学コース

鍼灸健康コース

ソーシャルワークコース

●社会福祉士

障がいや病気、貧困など、社会生活上での課題を抱え、日常生活を営むのが困難な人々の社会福祉に関する相談に応じ、援助するための国家資格。
病院や高齢者・障害者施設、地域社会の中でソーシャルワーカーと呼ばれる人の多くは、この社会福祉士の資格を取得しています。本学のスポーツ科学コース(スポーツ健康福祉コース)では、そこに健康運動に関するスキルを加えることで、QOL(生活の質)の維持・向上に、より効果的な支援ができる人材になることをめざします。


◎日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

スポーツドクターやコーチと連携、競技者の健康管理や外傷・障害の予防、リハビリテーションやトレーニング、コンディショニングなどの支援専門者として公益財団法人「日本スポーツ協会」が公認する資格です。


◎JPSUスポーツトレーナー ○中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育) ◎健康運動指導士 ◎健康運動実践指導者 ◎JATI認定トレーニング指導者 ◎アシスタントマネジャー
◎コーチングアシスタント ○障がい者スポーツ指導員(初級)  ○レクリエーション・インストラクター ○スポーツ・レクリエーション指導者
○社会福祉主事* ○小学校教諭二種免許状(注1) ○特別支援学校教諭二種免許状(注1)
○幼稚園教諭二種免許状(注1)

(注1)は、星槎大学の通信教育を利用して取得可能(別途費用が必要)。

JPSUスポーツトレーナーの「JPSU」は一般社団法人全国体育スポーツ系大学協議会の英語表記略称です。

●国家試験受験資格が得られる資格・免許 ◎認定試験受験資格が得られる資格・免許 ○卒業時に得られる資格・免許(*任用資格)

CAP制(年間履修単位の上限設定)の範囲内で複数の資格の取得が可能です。

※鍼灸健康コース(2024年度から)

●はり師・きゆう師

東洋医学を基礎とし、日本で広く普及している鍼灸(はり・きゆう)治療を行うための国家資格。医師や助産師と同様、開業が認可されているのも「はり師・きゆう師」の特色です。本学の鍼灸健康福祉コースでは、そこに社会福祉や介護、スポーツに関する基礎知識を加えることで、高齢者や障がい者から子ども、アスリートまで、幅広い層の治療や予防医学に対応できる人材になることをめざします。


◎健康運動指導士

保健医療関係者と連携、個々の心身状態にあわせた安全かつ効果的な運動を行うためのプログラムを立案し、実践指導や計画調整などの役割を担う専門者として公益財団法人「健康・体力づくり事業財団」が認定する資格です。


◎日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー◎JPSUスポーツトレーナー◎健康運動実践指導者 ◎スポーツプログラマー ◎アシスタントマネジャー ◎コーチングアシスタント○障がい者スポーツ指導員(初級) ○社会福祉主事*

●国家試験受験資格が得られる資格・免許 ◎認定試験受験資格が得られる資格・免許
○卒業時に得られる資格・免許(*任用資格)

CAP制(年間履修単位の上限設定)の範囲内で複数の資格の取得が可能です。

※スポーツ健康福祉学科ソーシャルワークコース

●社会福祉士

障がいや病気、貧困など、社会生活上での課題を抱え、日常生活を営むのが困難な人々の社会福祉に関する相談に応じ、援助するための国家資格。病院や高齢者・障害者施設、地域社会の中でソーシャルワーカーと呼ばれる人の多くは、この社会福祉士の資格を取得しています。


●精神保健福祉士

精神障がい者の福祉増進を目的に、自立支援や社会参加支援に取り組むための国家資格。精神科病院や障害福祉サービス事業所のスタッフ、行政機関などのソーシャルワーカーとして活躍している人の多くが、精神保健福祉士の資格を取得しています。


○高等学校教諭一種免許状(福祉)2023年度入学生まで取得可能

○社会福祉主事* ○知的障害者福祉司* ◯児童指導員* ◯生活指導員* ○精神保健福祉相談員*  ○身体障害者福祉司* ○障がい者スポーツ指導員(初級) ○レクリエーション・インストラクター ○スクールソーシャルワーク教育課程修了(注2) ○小学校教諭二種免許状(注1) ○特別支援学校教諭二種免許状(注1) ○幼稚園教諭二種免許状(注1)

●国家試験受験資格が得られる資格・免許 ○卒業時に得られる資格・免許(*任用資格)

(注1)は、星槎大学の通信教育を利用して取得可能(別途費用が必要)。

(注2)は、社会福祉士の資格取得が前提となります。

活躍の場

  • 救急救命コース

    • 行政機関(消防署)
    • 医療機関
    • 一般企業
  • スポーツ科学コース

    • 病院
    • 高齢者福祉施設 老人保健施設 特別養護老人ホーム デイケアセンターなど
    • 障害者支援施設
    • フィットネスクラブ
    • スポーツチームトレーナーなど
    • 高等学校
    • 中学校
    • 小学校
    • 特別支援学校
  • 鍼灸健康コース

    • 鍼灸治療院
    • 病院・診療所 整形外科 リハビリテーション科など
    • 高齢者福祉施設 老人保健施設 特別養護老人ホーム デイケアセンターなど
    • 障害者支援施設
    • フィットネスクラブ
    • スポーツチーム トレーナーなど
  • ソーシャルワークコース

    • 医療機関 総合病院・精神科病院など
    • 高齢者福祉施 介護老人保健施設 特別養護老人ホーム デイサービスなど
    • 障害者支援施設
    • 児童養護施設
    • 行政機関 県庁 市役所 町村役場
    • 社会福祉協議会
    • 一般企業
    • 高等学校
    • 小学校
    • 特別支援学校
    • 保育施設 など

Topics

スポーツチームの「トレーニング指導者」や 「アスレティックトレーナー」を将来の目標に掲げる ことも可能です

スポーツ健康福祉学科の2コースとも、その学びはスポーツチームの「トレーニング指導者」や「アスレティックトレーナー」としての活躍に結びつきます。めざす人は卒業後、まずはフィットネスクラブやクラブチームなどのトレーナーとして、積極的に活動しましょう。その実績が高く評価され、プロチームなどに招かれる場合も少なくありません。

日々の学びを課外で日々実践する アスレティックトレーニング部での活動

九州医療科学大学には課外活動クラブとしての「アスレティックトレーニング部」があり、アスレティックトレーナーをめざす学生の多くが所属しています。その実践の場は学内のスポーツ系クラブだけでなく、延岡市内の中学校や高校にも広がっており、競技活動に励む学生や生徒たちのパフォーマンスやコンディショニングの向上につながるサポートを通じ、ATとしての経験値獲得やスキルアップに努めています。

学生たちの実践力を高める「はり灸治療所」での鍼灸臨床実習

2015年5月、キャンパス内に大学附属「はり灸治療所」がオープンしました。既に地域の方々の多くが来院してくださっており、鍼灸健康福祉コースの学生たちも問診や徒手検査をはじめ、カルテ記載や鍼灸治療の補助などを行っています。このような臨床を通じて、実際の鍼灸治療の流れや手技を学ぶことで、学生たちの学習意欲や実力も日増しに向上しています。また、医療人としての心構えや倫理観、患者さんたちに寄り添う態度も学習することができ、卒業後の実践に向けて、学生たちは自信を深めています。
学習の場であることはもちろん、九州医療科学大学がめざす地域貢献のための施設として、今後への期待が高まります。

在学生メッセージ

中高の保健体育教諭をめざす教職課程に加え、小学校の教員免許が取得できる通信教育も履修しています。小中高、いずれの教壇に立つかはまだわかりませんが、目標とするのはスポーツを通じ、児童や生徒に“生きる力”を育む教員です。また、九保大では福祉も専門的に学ぶため、その知識は教え子と向きあう際の強みになると思っています。学ぶべきことの多い毎日は疑問も多いのですが、先生方は質問に丁寧な対応してくださるため、常に前向きな気持ちでいられます。

太田 夢翔さん

スポーツ健康福祉学科 スポーツ健康福祉コース3年
竹田高等学校(大分県)出身

「プロチームのトレーナーになる」。このサッカー選手だった頃に見つけた“夢”の実現に向けてAT*はもちろん、選手の治療や東洋医学を用いたコンディショニングがサポートできる“はり師・きゆう師”の資格取得をめざし、鍼灸健康福祉コースの実践的で臨床に即した学びに励んでいます。しかもコースの先輩には、Jリーグのトップチームで専属トレーナーをされている方がおられ、同じ先生方から同じ指導を受けていることに、“夢”を叶える自信も深まるばかりです。

*AT / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

山崎 海立さん

スポーツ健康福祉学科 鍼灸健康福祉コース3年
宮崎北高等学校(宮崎県)出身