令和2年度 学生生活並びに事務部門アンケート結果
はじめに
この学生生活アンケートは、学生生活の現状を的確に把握することにより、今後の学生生活支援の更なる充実を図るための基礎資料を得ることを目的としています。また、この事務部門アンケートは、学生の大学事務部門との関わりの現状を的確に把握することにより、今後の学生の勉学や生活支援の更なる充実を図るための基礎資料を得ることを目的としています。
対象は九州保健福祉大学の全学部生として、本学IR推進委員会が、学生個々の携帯電話やパソコンから任意に回答をお願いした結果の集計です。今回回答をいただいた個人のアンケート内容や情報は、九州保健福祉大学の個人情報保護規程に基づきIR推進委員会で適正かつ厳正に管理され、アンケートの目的以外に利用されることはなく、また、教員を含めた第三者への提供もありません。
学生生活アンケート並びに事務部門アンケートは昨年度から毎年実施しています。実施方法は、本学ユニバーサルパスポートシステム(本学事務から学生個人への情報配信システム)を利用して個々の学生に回答を任意にお願いしました。本年度の学生生活並びに事務部門アンケートは、7月1日~7月17日に行いました。
学生生活アンケートは、学年や通学手段などの「学生プロフィール」に関する質問を5問、学生の生活サイクルやアルバイト等などの「大学生活について」に関する質問を21問、また、「自主学習について」に関する質問を3問、合計29問です。
事務部門アンケートは、「図書館について」に関する質問を6問、「キャリアサポートセンターについて」に関する質問を5問、「学生課について」に関する質問を3問、「教務課について」に関する質問を7問、「大学全体について」に関する質問を4問、合計25問です。
今回集計したアンケート結果では学部・学科単位の動向について公表しました。各学部・学科においては、アンケート結果に対するフィードバックへの取組みを学科単位で実施しており、このようなアンケート集計を公開して蓄積することにより、「学生一人ひとりの持つ能力を最大限に伸ばし、社会に有為な人材を養成する」本学の教育理念に相応しい教育環境や学生生活支援が継続的に維持されているか否かを評価できる有益な資料となると思われます。各学科単位のアンケート対する評価とアンケート結果を以下に掲載いたします。
1.学生生活アンケート全体結果(学科間の比較結果)
全学の回答率は57.9%、学科別では生命医科学科81.1%、視機能療法学科69.6%、動物生命薬科学科68.8%、言語聴覚療法学科65.9%、臨床心理学科64.6%、薬学科53.6%、臨床工学科50.9%、作業療法学科47.4%、臨床福祉学科46.2%、スポーツ健康福祉学科45.0%でした。
「プロフィール」設問1~5
「学年」別における回答の割合は1~4年生が20.1%~24.4%、5年生が5.9%、6年生が8.2%でした。「性」別に関しては、男性が38.4%、女性が61.6%でした。「通学手段」は全学的に自動車が44.2%と最も高く、次いでバスが18.7%、バイクが18.3%、自転車が12.4%の順でした。また、「通学時間」は約8割(79.7%)が30分以内、次いで30~60分が13.0%でした。
「大学生活について」設問6~26
「講義以外での生活サイクルの中心」は全学的に自宅自習が31.4%、次いで学内自習が17.5%、アルバイトが16.9%、図書館自習が8.3%、ゲームが8.1%、クラブ活動が6.8%、その他11.2%でした。学科別では、スポーツ健康福祉学科でクラブ活動が44.4%と高く、薬学科、臨床心理学科、視機能療法学科、臨床工学科、生命医科学科並びに作業療法学科で自宅自習が、それぞれ41.5%、35.5%、31.3%、29.6%、25.6%、22.2%と高く、動物生命薬科学科、臨床福祉学科並びに言語聴覚療法学科でアルバイトが、それぞれ39.4%、31.7%、27.6%と高いことが判りました。「クラブやサークル活動の頻度」は、全学的に全くしていないが75.1%と高く、次いで週1~3回が11.9%であることが判りました。「アルバイトの頻度」は、全くしていないが、全学的に51.5%と高く、次いで週1~3回が27.5%、週4~6回が9.4%、年数回が6.4%でした。学科別で全くしていないは、薬学科62.3%、作業療法学科59.3%、生命医科学科58.7%、臨床心理学科48.4%、言語聴覚療法学科48.3%、視機能療法学科37.5%、臨床福祉学科36.7%、臨床工学科33.3%、動物生命薬科学科31.8%、スポーツ健康福祉学科23.8%の順でした。週1~3回は、視機能療法学科50.0%、スポーツ健康福祉学科49.2%、臨床工学科48.1%、動物生命薬科学科36.4%、臨床福祉学科35.2%、作業療法学科33.3%、臨床心理学科32.3%の順でした。「入学前後に本学のイメージ」は全学的に67.3%の学生で変わっていないものの、18.2%の学生が悪くなったと回答していました。「大学キャンパス内で主にいる場所」は、全学的に74.1%が講義棟、次いで10.7%が図書館にいました。「休日・長期休暇の過ごし方」では、全学的に帰省が48.6%と最も高く、アルバイト38.8%、旅行16.5%の順でした。「学費どのように工面していますか」は、全学的に親・親戚からの援助が77.1%と最も高く、次いで奨学金55.0%、アルバイト17.6%の順でした。「一人暮らしをしていますか」は、全学的に71.6%、次いで家族との同居が25.3%でした。学科別では、臨床工学科85.2%、言語聴覚療法学科82.8%、動物生命薬科学科81.8%の順に一人暮らしが多く、臨床福祉学科56.7%、作業療法学科44.4%の順に家族との同居が多いことが判りました。「家族と同居、親戚等と同居している場合の生活費/月」は、1~3万円並びに3~5万円が共に27.8%が最も高く、次いで5~10万円が25.5%、10万円以上が9.0%の順であることが判りました。また、この場合の「生活費はどのように工面していますか」は、全学的に、親から親戚から貰う62.3%、次いで、アルバイト40.6%、奨学金21.7%の順に工面していました。学科別では、親、親戚から貰うは、言語聴覚療法学科75.0%、臨床福祉学科74.3%と高く、奨学金は、動物生命薬科学科27.3%、臨床福祉学科25.7%、薬学25.4%、言語聴覚療法学科25.0%、臨床工学科25.0%と高く、アルバイトは、視機能療法学科75.0%と高いことが判りました。「一人暮らし・友人と同居の場合の家賃、水道光熱費を除いた生活費」は、全学的に、親から貰う60.8%、奨学金39.6%、アルバイト34.2%の順に工面していました。「生活費」は3~5万円が41.8%と最も高く、次いで1~3万円が30.1%、5~10万円が19.9%、10万円以上が1.7%の順でした。学科別では、親から貰うは薬学70.6%、臨床心理学科68.4%、作業療法学科66.7%、生命医科学科62.7%、言語聴覚療法学科62.5%、臨床工学科60.9%と高く、奨学金は視機能療法学科54.5%、動物生命薬科学科50.0%と高く、アルバイトはスポーツ健康福祉学科76.1%、動物生命64.8%と高いことが判りました。「好きな講義・実習はいくつありますか」は、全学的に2~4つとの回答が48.7%と最も高かったが、なしの回答が32.8%と高いことが判りました。学科別では、なしの回答が視機能療法学科68.8%、作業療法学科66.7%と他学科に比べて高いことが判りました。「大学生活での悩み」は、全学的に勉強や成績のことが52.4%、進路や就職のことが39.4%と高く、次いで経済的問題18.6%、友人関係15.7%、同級生との関係11.4%でした。しかし、悩みはないとの回答した学生が24.4%いました。「悩みの相談」は、全学的に友達が60.0%、親・兄弟姉妹等の身内が40.4%と、高い回答がありました。しかし、誰にも相談しない学生が16.7%いました。 学科別でも同様の傾向でしたが、視機能療法学科では、他学科に比べて誰にも相談しない学生が37.5%と高いことが判りました。「休学や休学したいと思ったことがある学生」は全学的に20.7%でした。その理由は、心身の問題24.6%、勉学の意欲の喪失22.8%、学力の問題12.8%の順でした。「留年経験」は、全学的に13.5%、学科別では、薬学科25.6%、視機能療法学科18.8%、作業療法学科14.8%、臨床工学科7.4%、言語聴覚療法学科6.9%、生命医科学科6.4%、臨床福祉学科5.0%、スポーツ健康福祉学科3.2%、動物生命薬科学科1.5%でした。「留年した場合に大学に何をして欲しいか」、については、全学的には経財的支援が34.9%と高く、次いで、学力の支援28.4%心身の支援13.8%でした。「退学を考えたことがある」は、全学的に17.5%、学科別では、作業療法学科29.6%、視機能療法学科25.0%、薬学21.0%、臨床福祉学科20.0%、臨床工学科18.5%、生命医科学科15.7%、動物生命薬科学科12.1%、言語聴覚療法学科10.3%、スポーツ健康福祉学科6.3%、臨床心理学科3.2%の順でした。その理由は、全学的に、勉学意欲の喪失27.0%、学力の問題17.7%、経済的問題14.2%、心身の問題12.8%、進路に疑問12.1%の順であることが判りました。
「自主学習」設問27~29
「平日(講義以外)の1日平均勉強時間」は、全学的に60分~120分が30.2%と最も高く、30~60分27.3%、120分以上21.8%、30分未満13.8%、0時間6.9%の順でした。ここで、0と30分未満が約2割でしたが、60分以上の学生が約5割いました。また、学科別では、薬学科、生命医科学科並びに臨床工学科において、約5割の学生が60分以上でした。「休日の1日の平均勉強時間」は、全学的に120分以上が37.9%と最も高く、60~120分24.9%、30~60分19.7%、30分未満10.8%、0時間6.7%の順でした。学科別では、薬学科並びに生命医科学科において、約7割の学生が60分以上であり、特に薬学科の52.5%の学生は120分以上勉強していました。しかし、臨床福祉学科並びに動物生命薬科学科では30分未満の学生がそれぞれ、31.7%、30.3%いることも判りました。「シラバスに予習・復習についての記載」について、全学的に、知っているが77.2%、知らないが22.8%でした。学科別では、知っているが、臨床工学科88.9%、薬学85.8%、言語聴覚療法学科82.8%、視機能療法学科81.3%、生命医科学科74.4%、臨床福祉学科73.3%、動物生命薬科学科69.7%、作業療法学科66.7%、臨床心理学科61.3%、スポーツ健康福祉学科57.1%の順でした。