順正学園免疫学研究所
機能性多糖体成分「β-グルカン」の効果的な臨床栄養サポートに関する学外共同研究
順正学園九州保健福祉大学免疫学研究所(所長 池脇信直教授)は、外科手術後に機能性多糖体成分「β-グルカン」を用いた効果的な臨床栄養サポートに関する共同研究を社会医療法人近森病院(高知市)と進めています。
免疫学研究所は、健康維持・増進のためのβ–グルカン(写真)を長年研究してきました。開発・商品化に成功したβ–グルカンは免疫活性作用があるため、外科手術後の免疫力の回復には有益であると考えられています。手術後は、すべての患者さんにおいて免疫力が低下することで合併症や感染症が発生しやすくなります。しかし、β–グルカンの摂取は免疫活性作用によって合併症や感染症を防ぐ栄養素になるわけです。共同研究では、外科手術後の免疫力を維持・増強するために、患者さんの状態にあったオーダーメイド医療的なβ–グルカン摂取法による栄養管理を確立します。
免疫学研究所は、人々の健康と保健・医療・福祉の発展に貢献することを使命として、研究所のリソースを最大限に活用しながら、これからも教育現場、医療現場、さらには世界に向けて情報を発信して参ります。
【研究成果】
Analysis of specific antibodies and immune biomarkers in healthy subjects after consumption of Sophy β-glucan (β-1,3-1,6 glucan) as a health food supplement. J. of Kyushu Univ. of Health and Welfare. 21: 67-72, 2020.
★研究レポートのPDFはこちらから ⇒ ◆研究レポート①
Serum levels of β-1,3-1,6 glucan-specific antibodies and immune biomarkers in normal individuals. J. of Kyushu Univ. of Health and Welfare.19: 87-94, 2018.
★研究レポートのPDFはこちらから ⇒ ◆研究レポート②
本研究は、近森病院倫理審査委員会承認(No.266)と本学倫理審査委員会承認(No.18-024)において実施されています。