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順正学園免疫学研究所
機能性多糖体成分「β-グルカン」が自閉症スペクトラム障害を改善する可能性を発見!

お知らせ 2022.01.11

 順正学園九州保健福祉大学免疫学研究所の池脇信直教授(専門は公衆衛生学・臨床免疫学)と園田徹教授(専門は小児科学)は、インド共和国の研究者と共同で機能性多糖体成分β–グルカンが自閉症スペクトラム障害の改善として有益である可能性を国際的に権威のある医学雑誌(British Medical Journal: BMJ Neurol Open 2021)に発表しました。

免疫学研究所は、健康維持・増進のためのβグルカン(写真)を長年研究してきました。開発したβ–グルカンは免疫活性作用・脂質異常改善作用・血糖値上昇抑制作用があること、さらに、最近はワクチンアジュバント作用があることが明らかになっています。

この論文では、β-グルカンが自閉症スペクトラム障害の行動パターンと神経バイオマーカー(αシヌクレイン)の改善に有益であることを報告しています。

免疫学研究所は、免疫学の分野における独創的・学際的研究を通して、人々の健康と保健・医療・福祉の発展に貢献することを使命として、研究所のリソースを最大限に活用し、これからも教育現場、医療現場、さらには世界に向けて情報を発信して参ります。

  

 

論文PDFはこちらから ⇒ ★論文PDF-解説(Commentary)2022-1-11

Improvement of behavioural pattern and alpha-synuclein levels in autism spectrum disorder after consumption of a beta-glucan food supplement in a randomised, parallel-group pilot clinical study. British Medical Journal: BMJ Neurol Open 2021 doi:10.1136/bmjno(2021)000203(AUTHOR PROOF).

 

論文はInstitutional Ethics Committee (IEC) of Saravana Multispeciality Hospital, India(ID:GLU/2020/01)と本学倫理審査委員会承認(No.21-001)において実施されました。