髙村教授(薬学科)が考案した『ADME人形』が販売されます!
お知らせ
2021.11.17
本学薬学科の髙村徳人教授が考案した『ADME人形』がこの度販売されることとなりました。
ADMEとは、薬の吸収(Absorption)・分布(Distribution)・代謝(Metabolism)・排泄(Excretion)のことです。英語の頭文字を並べるとADME(アドメ)となります。つまりADMEは薬の一生を表す言葉なのです。ADMEは主に薬学領域で使用されますが、これは、薬を飲んだ全ての人々の体内で生じている薬の一生なので、全ての患者が知るべきことなのです。しかし、薬は服用されると見えなくなります。つまり、薬のADMEも見ることができないため、簡単には説明できません。そこで、薬のADMEを薬剤師と同じイメージで患者に伝えようと開発したのが、このADME人形(パペットに説明用アイコンが全身に張り付く仕様)なのです。この人形により、“薬剤師は見えない薬のADMEを見極め最適な薬物治療を行う職業”だということを患者に伝えることができます。
この人形は患者に対し共感の服薬指導を行うためのもので、髙村教授は「共感は相手(患者)の立場になって懸命に寄り添うことにつながる。これは、患者を幸福にする取り組みに他ならない。薬剤師に接することのない人々はこの世に存在しないであろう。よって、薬剤師によるADME人形を用いた共感の服薬指導が世界中で行われるようになれば、そのこと自体が万民の願う「世界平和」へもつながることになると信じている(胸の上部にPEACEの刺繍)」という想いでこのADME人形を考案しました。
本学薬学科では、ADME人形の実習は4年生で行っています。