順正学園免疫学研究所
機能性多糖体成分「β-グルカン」よる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の可能性を論じた総説が公開されました
「「Role of immune dysregulation in increased mortality among a specific subset of COVID-19 patients and immune-enhancement strategies for combatting through nutritional supplements」
6月20日付でお知らせに掲載しました機能性多糖体成分「β–グルカン」の免疫増強作用が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に有益である可能性を論じた総説の全文が公開されました。
「Role of immune dysregulation in increased mortality among a specific subset of COVID-19 patients and immune-enhancement strategies for combatting through nutritional supplements」
論文PDFはこちらから ⇒ ★Frontiers in Immunology2020 full MS(全文紹介)
順正学園免疫学研究所長の池脇信直教授(生命医科学部)は、パナマ共和国とインド共和国の研究者と共同で機能性多糖体成分「β–グルカン」の免疫増強作用が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に有益である可能性を論じた総説を国際的に権威のある「Frontiers in Immunology」に発表しました。公衆衛生学的にも大変重要な総説です。
順正学園免疫学研究所は、長年アカデミックアドバイザーとして健康維持・増進のための有益な新しい機能性成分の研究開発を支援してきました。最近は新しい機能性多糖体成分「β–グルカン」の研究開発にも携わっています(写真)。開発された黒酵母が産生するβ–グルカンは免疫活性作用・脂質異常改善作用・血糖値上昇抑制作用などの生理的作用があることが明らかになっています。
一方、COVID-19において死亡率の高い併存疾患には、心血管疾患、糖尿病、癌、重度の腎疾患などがあります。本総説では、β–グルカンの免疫増強作用がCOVID-19対策に有益である可能性を論じています。
九州保健福祉大学は、進歩しつづける保健・医療の分野で病気の予防・治療を確実に実現するために、世界レベルの価値ある研究を通して、これからも医療現場や教育現場へ貢献して参ります。
◆論文タイトル
「Role of immune dysregulation in increased mortality among a specific subset of COVID-19 patients and immune-enhancement strategies for combatting through nutritional supplements」